仮想通貨、AI、ロボット、ブロックチェーン、ゲノムなどなど
2018年は色々な科学的なキーワードが多く公に出た年だったのではないでしょうか。
特に企業的には人材不足により、その課題を解決しようという取り組みも見えてきた気がします。
そんななか、モノを売るというマーケティングの動向に5つの傾向があったように思えるんです。
2019年になり、新たな年号も発表されたところですが、2018年を思い返して新たな年度と新年号へのステップの土台として抑えておこうと思います。

1.コト売り
店に来ても見るだけで、あとで家に帰って値段を比べてネットで購入というお店泣かせの状況が続いています。そんな状況を打開するべく、モノを直接アピールするのではなくイベントを絡めて機会を作ることで来場を促し関係構築そしてモノの購入につなげるという動きが活発になったように思えます。
数年前から始めているお店や企業もありましたが、
商店街などで〇〇塾や〇〇教室といったような店長から豆知識を学ぶことによって、購入することが目的でなく来店し、商品というよりも体験を通して購入に行き着く。
顧客が欲しいと思う体験に対してサービスを考えるコト売りが広がった年だったと思います。

2.ストーリー
伝統工芸品や農産物で誰がこれを作ったかその経緯や思いなど、生まれてできるまでのストーリーをポップや広告、映像で伝えるのもう広まった方法ですが、商品自体が顧客の体験を演出するストーリーまで広がりました。
その代表格として、バルミューダーのトースター。
トースターが焼き上がる際の音や光の演出で、焼き上がるまで、焼き上がった後のストーリーを演出しています。

3.極端・本物
極端にこだわりのモノが売れてましたね。
ハンバーガーと言えばマック派モス派と言われるような時代があり、こだわり派のモスを超える高額なバーガーが普通に食べられてましたね。
ぼくはバーガー好きでよく食べ歩いていましたが、
極端なこだわりのものに消費者は列をなしていました。
これはインスタグラムの影響も多くあったかと思いますが、食べる場所の雰囲気など本物を体感したいという現れだったと思います。本物をインスタグラムにアップしないと自身の信用が下がりますので、信用というのもひとつのキーワードかもしれませんね。

4.大義
何のためにその事業をしているのかっと問われる年だった気がします。
社会に課題が多いなかで自分たちが何の役に立つものなのかって。
今まではモノを作れば売れる時代が、ただ作っても売れない時代に。
そして消費者のニーズが多様になったことで、多く作って売れる時代ではなくなり、社会の課題にとりくむことが、マクロで売る=大量生産販売につながることも一つの要因だったかもしれません。

5.フィット
購入から利用・共有へというながれのなかで、無駄にお金を使わずこだわるところにお金を使うようになっており、そんななかでオーダーメイドやカスタマイズ商品が浸透してきました。
以前は製造側が高級品として売れるというような付加価値となっていたものが、システマチックにできるようになりコストダウンが図れ、消費者が手に入りやすいようになりました。
シャツのオーダーメイドも昔は3〜4万したのも、今では1万以内でできるものも。
競争とはすごいものです。
この1,2年でここまでコストダウンされると先行して出した会社もシェアを維持するのも大変ですね。

本年度、新規事業を考えている方や事業を発展的にするには、上記のようなことがもう起こっているということを抑えたうえで、真似をすることも大事ですが次の視点に立って考えていただく必要がありますね。