新規事業を立ち上げるきっかけは色々あると思いますが
中小企業白書2017年版に面白いデータがありました。

「新事業展開の成否別に見た、新事業展開を検討する背景」と題した調査データになります。
このデータをパット見て面白いことに気がついたんです。

成功している背景には、
・新しい柱となる事業の創出
・顧客・取引先の要請やニーズへの対応
・新事業のアイデア実現
・地域社会への貢献
などがあげられます。

それに対して、
成功していない背景には、
・他社との競争激化
・既存市場の縮小・既存事業の業績不振
・下請取引からの脱却
があげられます。

複数回答であるため、一概には言えないかもしれませんが
成功していない背景を抱えて事業を始めている会社はやらされている感がありマイナスオーラをたっぷり感じてしまいます。
その半面、成功している背景は自発的で前向きなプラスのオーラをびしびし感じます。
この成功していない背景で成功している会社は、反骨精神や逆境に強い、競合と熾烈な戦いを経験してきているようなところは別でしょうが、
やらされている感は、事業内容を検討する際にどうしても競合がきになってしまったりして事業幅を縮めてしまったり、時間的にも金銭的にも余裕がなく焦ってしまい思考が萎縮してしまうことが多いです。

新規事業を始めようとする会社さんに理由を聞くと
「このままでは市場が縮小する不安があるので、新しい柱となる事業の創出をしたい」と言われます。
上記のアンケートの成功背景と成功していない背景の両方を言っているケースが多いですが、ここでどっちがメインに頭にあるかが重要なんですね。
ほんのちょっとしたことなんですけど、態度や言葉にでてきてしまい、それが周りに影響していきます。集団の負の伝染は恐ろしいです。

年号が令和になり、新時代の幕開けと言われていますが
私は競争から創造の時代だと思っています。
お客様もわくわくが欲しいです。
新たなものにチャレンジする者を応援します。
前向きにプラス思考で新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。