新型コロナの影響で外出自粛やテレワークなど、人々の日常の移動が変わってしまいました。

路面店のある道を歩く人は少なくなり、塾など習い事も通いづらい環境となってしまいました。

そんななか、日本文化の書道をオンラインで教室をはじめているところがあります。

塾でも学校でも今ではオンラインで習うのが日常になりつつあるなか、今回ご紹介する書道教室は海外へ広げている点が今までにはない取り組みではないでしょうか。

 

山口県にある浩苑書道教室はオンラインによる海外在住者向けの本格派書道科を開設しました。

書道教室をオンライン配信スタジオ化したことに加えて、書道会の「芦辺書苑」海外向け師範認定制度新設によって可能となりました。

主宰の書道家 藤田浩苑さんは、山口県光市で書道教室を運営していましたが、新型コロナウイルスの影響で対面形式の書道教室が厳しい状態となったきっかけに、国内向けにデジタル技術を使いリモートでの書道教室を開設しました。

当初はオンラインでどこまで書道を伝えられるか心配だったようですが、手許を写すことで筆の動き、手の動きが分かりやすくなり上達のスピードもリアルな書道教室と変わりがないことが分かり、「おうち書道」の展開は問題なく出来ることが実証されました。

 

 

書道教室のオンライン化のノウハウの確立に加えて、書道会の「芦辺書苑」の海外向けの師範認定の仕組みの新設により、海外向けの師範免許コース(日本語対応)が実現化し、海外在住の日本人による日本文化の継承に道を開きました。

実験的に始めたニューヨーク在住の日本人とのオンラインレッスンも順調に進んでおり、今後は世界各地の日本語を話せる人たちへの指導を進めていきたいと考えているそうです。

 

新しい生活様式に適応するために、試行錯誤することで新たな道が切り開けた良い事例ではないでしょうか。

日本を飛び出し、世界へ日本文化を伝えるにあたって、オンラインは一つの武器になるのではないでしょうか。

 

名称:浩苑書道教室
主宰:藤田浩苑
ホームページ http://www.ouchi-shodo.com/