和紙ノート「UKIE」の表紙に使用している和紙の板干しをしています。

漉いた和紙を松の板にのせて、お日様にあてて乾燥させています。

和紙の世界では、板干しの時に好天気に恵まれた際に「ぴっかり千両」という言葉が使われます。
昔は天気がいい日に良い紙が作れ儲かるというところから生まれたそうです。
板干しの最適な時期は日差しもやさしく、弱い風が少しある春だそうで、最高の日に板干しができました。

板干しは、木の板の上にのせて乾燥させることにより、お日様と木の両面からじっくりと乾燥し、板ととともに紙が収縮することで無理なく結合され、しなやかで強い紙に仕上がります。

古くから使われている板干し用の板に漉いた湿紙をシワのできないようのせていきます。

現在では屋内で鉄板乾燥と言われるステンレス板で乾燥するのがほとんどです。
屋内で湿紙を一回一回付け替えて大きく重い干し板を外に出すのは重労働で、天気に左右される天日板干しは避けられています。
ステンレス板は時間短縮できるメリットがありますが、熱い熱湯の入った面に紙を貼り付けて乾燥するため、表面と裏面の収縮差やステンレス面のツルッとした面と貼り付けていない面で仕上がりが異なり、板干しのような強度やしなやかさはでません。

筆者がトライした鉄板乾燥

自然から生み出されるモノの面白いところで、明らかに板干しとステンレス板干しではしなやかさや強度の違いがでるほか、長い年月がたってもその違いはかわらないままです。

また、板干しならではの木目が入り身近に自然を感じられ、なんだか心を落ち着かせてくれます。
今回使用してます板は、戦前から使用されている古い木のため木目を浮き出すことができます。新しい板ですとここまで木目がでません。

和紙ノート「UKIE」の表紙は、このしなやかで強度のある紙を使用していますので、かばんのなかで折れ曲がったとしても簡単には破れません。
和紙特性の毛羽立ちがありますが、それがより和紙のやさしさを感じていただけるかと思います。

最近では、板干しはオーダーがない限り行っていないそうです。

本来の和紙の魅力を発揮する板干しは残したいものです。

現在、国内から多くのお問合せをいただいております和紙ノート「UKIE」ですが、国内でも近々に数量限定で予約販売したいと考えております。
手漉きに、製本等手づくりのノートですので、大量生産はできませんのでご了承ください。
またご報告させていただきます。

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