「企画」の「企」の字に惑わされない

企画を考える際にどうしても、だれも思いつかないコトはないかと考えがちです。

その思いつかないことを考え続けて立ち止まってしまうこと、多いのではないでしょうか。

企画という言葉の「企(くわだ)てる」が、より相手に意表をついた、驚かせれることを考えさせてしまうのかもしれません。

しかし、企画全体が企画採用者が今までに見たこともない言葉や内容だった場合、採用しますでしょうか?

好奇心が極端に強い方はおいときまして、

殆どの方は、「不安」でしかありません。それか興味もわきません。

 

新しい情報を自慢するのではなく、相手ごとに

例えば、社内の効率化におけるシステム導入の企画があった場合に

採用者がプログラムやシステムに弱い場合に、

聞いたこともないプログラム名などを羅列されてもちんぷんかんぷんです。

しかし、そのシステムにより自身の身近な仕事がどうなるか、どういう作業をすればシステムが動きサポートしてくれるかなど、自身の知り得る範囲の情報がメインに書かれていると頭にすっと入ってきます。

新しい情報を得たり、思いつくと他の方に話したくなる気持ちはわかります。

しかし、相手の立場にたって話をしないと、何も伝わらず「興味」ももたれません。

 

まずは共感を獲得

多くの企画を書いてきたなかでの経験則になってしまいますが、

全情報のなかで、

・知っている情報「5割」

・聞いて思い出す情報「3割」

・初めて耳にする情報「2割」

が一番情報として理解され、興味をもってもらえる情報になります。

映画やドラマでも「先が読めない大どんでん返しの連続」よりも「最後に衝撃の結末」がというフレーズのほうが多くの者を惹きつけます。

映画でも動物が主役のものがありますが、キャラクターやストーリーは人間じみています。
これもすべてが動物のそのままであると共感が生まれませんが、人間じみていることで共感されます。

この企画は自分ごと、自分が主役なんだと思わせることが大事です。

 

現状から展開へ

企画は一つの物語です。

起承転結で言う、「転」が見せ所です。

ここが斬新であることが大事です。それも結果である目標を到達するための「転」です。

「起」「承」で現状を分析し、物語が展開される要素を匂わせます。

ここで共感を獲得し、「転」に展開していきます。

この「転」に斬新な要素が必要なのです。

 

企画書だけではなく、セールストークも同じ

どうしても自身の開発した商品や好きな商品をセールスする際に作ったこだわりなどを訴求しがちですが、使う方のターゲットを決め、その決めたターゲットにとって使う利点を訴求しないと共感も展開も起こりません。

結局、相手を知るということが大事になります。

相手のことを感じるコミュニケーション能力や洞察力なども問われてきますが、繰り返し考えることでおのずと身につきますので、相手のことをよく見る、感じる習慣をつけてみてください。