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【和紙の世界】 和紙の原料とつくり方

写真:小川和紙(埼玉県)


8月4日は「和紙(わし)の日」だそうです。

「和紙ノート」のプロジェクトがスタートするにあたり、和紙について勉強してきました。

自分たちなりに調べたこと、このプロジェクトにご協力いただいている水上さんに教わった和紙についての知識などもみなさんと共有できればと思います。

今回は、和紙の原料とつくり方のお話です。

まず和紙とは、日本古来の紙のことです。

日本にもともと自生していた楮(こうぞ)や三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの植物の繊維を使い、丁寧な技術により手漉きでつくられていました。

手漉きのため、つくることのできる大きさは限られていましたが、明治以降に機械化が進められ、大きなサイズや量産ができるようになったそうです。

一方、西洋から伝わった洋紙は、パルプやコットンなどでつくられた紙。

洋紙は印刷をするために生まれた紙なので、表面が平たく均質で、インクが乗りやすくなっています。

産地や工房によって少しずつ工程は異なるようですが、一般的な和紙のつくり方は以下のとおりです。

① 原料の収穫

 原料となる楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を収穫する。

② 原料を蒸して皮をはぐ

 刈り取った原料を切りそろえ、窯に入れて蒸し、皮を幹からはぎ取る。

③ 川などの水にさらす

 一度乾燥させた皮を再び煮込んでやわらかくし、不純物などを取り除くために川の水にさらす。

④ 皮を煮る

 皮を煮て紙漉きに必要な繊維質だけを取り出す。

⑤ 繊維をほぐす

 石や木などで叩き、繊維をほぐす。

⑥ 材料を混ぜる

 ほぐれた繊維に水と「ねり」を混ぜる。

⑦ 紙を漉く

 紙液を木枠とすだれでできた「舟」の中に入れ、紙を漉く。

⑧ 乾燥させる

 漉いて重ねた紙を脱水し、1枚1枚乾燥板に貼り付け、乾燥させる。

和紙は植物の繊維が絡み合ってシート状になっています。

ほぐした繊維に混ぜる「ねり」と呼ばれる粘液は、トロロアオイなどの植物からとれるもの。

「トロロ」という名前から繊維同士をしっかりとくっつけるための「のり」に使われている感じがしますが、接着力は全くないそうです。

「ねり」の役割は、美しい紙を漉くために、繊維を水中でムラなく分散させておくのを助けるものだそうで、粘液で繊維をコーティングし、繊維同士が絡み合うのをふせいでくれるようです。

一部機械化がされている場合もあるそうですが、基本的にはすべての工程が丁寧な手作業で行われます。

さまざまな伝統工芸でつくり手の高齢化や後継者不足が問題になっていますが、和紙業界も同様の課題を抱えています。

先日は、手漉き和紙づくりに欠かせないトロロアオイ農家の生産中止というニュースも話題になっていました。企画屋 かざあなでは、今回の和紙を使った新商品開発プロジェクトをきっかけに、そういった課題にも何かできることを考えていきたいと思っています。

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