「デザイン思考」というと、商品開発などで多く聞かれるかと思います。
商品は生活や仕事、社会における何かに役に立ち解決するものです。
ものごとを解決していくには、必ず「課題」があります。
この「課題」は、「現状」では満足できず、もっと快適であったらいいのにといった「思い描いた姿」に到達していないことで生じます。
日々成長する人、変化する環境において100%満足する現状はないでしょうから、常に「課題」につきまとわれていると言っても過言ではないでしょう。
「課題」をとりまく「現状」「未来」「戦略」。
あたりまえのことですが、ものごとを解決するということは、解決策を考えることになります。
この解決策を戦略とよんだりします。
これを図で示すと、こんなかたちになります。
時間軸で、思い描いている「未来(目標)」に対して到達していない「現状」があり、「未来」に向けて立ちはだかる「課題」という壁があり、その壁となる「課題」をのりこえる「戦略」で「未来」に到達します。
「戦略」は「略」という言葉のとおり大きな方向性やテーマをあらわしており、「戦略」の詳細となる5W2Hを「戦術」、本当に「戦術」が実現できるかという現場の確認として「戦闘」という情報がある構図になります。
この「戦略」が「解決策」となるわけです。
「課題」に対してどのようにアプローチしていくかが、デザイン思考とアート思考のちがい。
私は多くの企画を考えてきましたが、上記の図に示したながれは事業を行ううえでは大事なプロセスとなりますが、商品開発販売には限界があると感じています。
ことによっては、デザイン思考も危ういかもしれません。
それは、この世の中が予測不能なVUCA(ブーカー)の時代だからです。
このVUCA(ブーカー)な現代だからこそ、アート思考が必要なのです。