2017年、世界最大のアートフェアの開催地であるスイスのバーゼルに、アートバーゼルの創始者が新たに「バーゼル・トレゾア・コンテンポラリークラフト」という国際クラフトフェアをはじめました。

世界的なアートフェアの開催地に工芸が登場したと業界では話題になりました。

現代アートもとうとう工芸の分野にまできたという感じです。

日本よりも自然志向の強い欧米だからこそ、またAIやデジタルグラフィックなどが多くでてきているなかで有機素材を使用する工芸と職人の技が再評価されてきているのではないでしょうか。

また、情報化が進むにあたって人間関係、人とものとの関係も希薄にあってきていることから、改めてものの持つ手触り感や魅力を感じてきているのかもしれません。

デジタルが進めば進むほど、アナログが見直されるのは不思議なものですが、

本質はやはり創造物の本来の価値をもつ自然やアナログにあるからかもしれません。